どうしても。
カチャカチャ

食器を洗う音がなぜか愛しく感じる。


「恋さん、それ終わったら、こっちに来てくれる?紅茶を淹れたから。」


和食のレパートリーが増える度に彼と私は親密になっていった。


ここはちょっとしたシャレたカウンターバーの奥。


「関係者以外立ち入り禁止」のプレートが妙に目立つドアの向こう側。


休憩室といった感じ。


彼のお店。


いつも逢うのはここ。

私の休みの日にここに来て彼に和食を作って、味見?食べてもらっている。


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