どうしても。
彼に出会って、愛を知った。

お互いその愛を確かめる時間は必要なかった。



あの本屋さんで出会って、名前で呼び会って、翔のお店で愛し合うまでひと月なんて必要なかった。



「じゃぁ、翔。また、連絡するね? 」


「あぁ、…」


「ん? なに?」 


翔の何か言いたげな感じに少し戸惑いながらもう一度聞いた。


「どうしたの?」




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