本と私と魔法使い
「今は?」
「…うん、わたしたち、図書委員はね、アイリスと契約を交わして、周りの人間を守る力を得た代わりに化ケ物になった人間を始末し、そして、サリサの過去へと繋がる軌跡を探すのが仕事なの」
「過去へ、繋がる軌跡?」
私が、ん?と言うと、千亜は、
「あぁ、話してなかったね。わたし達はサリサの過去を追究する手伝いもしてるの」
ちゃらり、と千亜がブレスレットを見せる。
以前和泉に貰ったブレスレットと同じデザインだが、付いているチャームが違った。私のは漆黒の石が付いているのに対し、千亜のは乳白色で石の端が透明になりかけていた。
「…うん、わたしたち、図書委員はね、アイリスと契約を交わして、周りの人間を守る力を得た代わりに化ケ物になった人間を始末し、そして、サリサの過去へと繋がる軌跡を探すのが仕事なの」
「過去へ、繋がる軌跡?」
私が、ん?と言うと、千亜は、
「あぁ、話してなかったね。わたし達はサリサの過去を追究する手伝いもしてるの」
ちゃらり、と千亜がブレスレットを見せる。
以前和泉に貰ったブレスレットと同じデザインだが、付いているチャームが違った。私のは漆黒の石が付いているのに対し、千亜のは乳白色で石の端が透明になりかけていた。