本と私と魔法使い
ー…

帰ってきた私は、リビングの椅子に腰掛けた。

「あら、どうしたの?遅かったわね、咲。みんな先にごはん食べちゃったわよ?」

お母さんが料理しながら、振り返る。

「あー…図書委員でねー」

「あぁ、頑張ってるのね、良かったわー」


ふふ、と微笑んで料理を続ける。
ブーブーと、私のケータイが振動する。

液晶に映った文字を見て息を飲む。

ーお父さん
< 114 / 251 >

この作品をシェア

pagetop