本と私と魔法使い
ご飯を食べてから、私は和泉の部屋に行く。聞かなきゃいけないことがあるからだ。


「和泉っ‼」

「わっ…‼なんだよ、お前。急に帰ってくんなよ」

「あのさ、…化ケ物と戦って死んじゃったら、…忘れられるってほんと?」


私の質問にあぁ、その事?と軽い調子で返す。


「私も忘れちゃうの?千亜とか、和泉のこと…」

「多分な、別に、死ぬつもりはねぇけど」
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