本と私と魔法使い
岡田ちゃんがいなくなり、私たちは、必然的に2人っきりになった。

「黙れっつたよなぁ?」

また急に性格と声のトーンが一気に下がる。
う、また怖くなった…

「あっ…勉強は?」


和泉は、あとで、笑って言う。
怖いんですけど…
背中から汗が流れるのを感じた。


「だって図書館であんな事があったら誰だって非常事態って思うでしょ!?」

「まぁ、そうか」

私の必死の弁解に無愛想に呟いた。
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