本と私と魔法使い
私?


私は和泉を見上げた。やっぱり綺麗な顔だ、憂えを帯びた瞳が細められる。


「きっと、関わったら前のような学校生活には戻れない…それでもいいか?」


和泉がふつうの気配では無いことを悟って私は口ごもる。


「っても見ちまった限り無関係じゃねぇから、俺らの監視下に置かれるんだけど…。まぁ、事情を知る権利はお前にあるからな」



さらりと、さも当然のように和泉は言った。
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