本と私と魔法使い
「…話が本線を逸れている、どうするんだ?お前は」




和泉は私に聞いた。私は決めていた答えを口にする。





「聞く。私、理由もなくそんな生活、御免だもん」






答えは出ていた。
私は馬鹿だし、それも知っているつもり。でも、


理由の無いことなんて、
大嫌いだ。


あの人みたいになりたくないから。



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