本と私と魔法使い

「では、私から紹介させて頂きます。私の名はアイリス・ヴィルナ。この図書館に住んでいますの」



「まじょぉ?」



嘘でしょ?



アイリスは不愉快そうに
眉を少しあげた。




「あれを見てまだ現実と理解できませんの?お馬鹿さんですこと」




コイツはいちいち人を馬鹿にしなきゃ話を進められないわけ?




「証拠をお見せしましょう。」




アイリスがまた呪文をぶつぶつと唱える。すると、オレンジの炎がアイリスの手のひらに生まれた。



< 22 / 251 >

この作品をシェア

pagetop