本と私と魔法使い
「では、私から紹介させて頂きます。私の名はアイリス・ヴィルナ。この図書館に住んでいますの」
「まじょぉ?」
嘘でしょ?
アイリスは不愉快そうに
眉を少しあげた。
「あれを見てまだ現実と理解できませんの?お馬鹿さんですこと」
コイツはいちいち人を馬鹿にしなきゃ話を進められないわけ?
「証拠をお見せしましょう。」
アイリスがまた呪文をぶつぶつと唱える。すると、オレンジの炎がアイリスの手のひらに生まれた。