本と私と魔法使い
「…あ、うんっ。急に言ったから、びっくりだよねー」


安心したように、和泉はふわっと笑って、


「そうそう、こういう事ちゃんと言って欲しかったね」


…う。顔だけは良いから、急に笑うと、反則だって‼
私の心臓は不覚にも飛び跳ねた。


会話が弾んだところで、店に入った。
宗一さんの御用達のお店はやはり、高級らしく、私は緊張し過ぎで味わえなかった。勿体無いと我ながら思った。
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