本と私と魔法使い
「谷村ぁ、お弁当のから揚げちょーだい」

「あいよー」

お昼の時間がのどかに過ぎて行く。
ショートカットの谷村こと谷村沙織が器用に私のお弁当にわけてくれる。


「咲ちゃんよく食べるね…」

「あははー、そう?」

「あんたの胃袋は底無しなわけ?」

「そーいえば、さおちゃんっ。学園新聞見たよー。図書について書いてくれてありがとー」


千亜が谷村に言う。
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