本と私と魔法使い
「うっわ!!和泉っ?」

私が飛び退くと、苦笑しながら、


「ひどいなぁ…。まぁ、いいけど、じゃあ、僕借りてくね?」


さわやかに私の腕をひくのは、朝私を叩き起こした和泉ですか?
全く別人じゃない!!

今までの人生の中で一番注目を浴びているであろう私を引っ張って、廊下を抜けて、えっと…


「どこいくの?」
「人のいないとこ」

そういって、私を引っ張っていた。
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