本と私と魔法使い
「じゃあねー」

「また明日、谷村」



ぞろぞろとみんなが教室から出ていく。



「咲ちゃん。確か、図書館に行くんだよね?」


千亜が声を私にかける。

「うん、一緒に行こー」



教室を出て、図書館に向かった。


「ねぇ、千亜も知ってるの?」

「どのこと?」

千亜は少し驚くと、いつもの優しい表情に戻った。



「アイリス…とか」

「まぁね。図書委員だし、咲ちゃんよりは知ってるかも…ね」

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