本と私と魔法使い
「え?でも、そんなの勝手にして良いの?」

「この学園の図書委員会ってのは、特殊で他の委員会より独立してんだ。だから、決定権は委員長である、俺に委ねられてんだよ」



確かに、図書委員は選抜制で千亜は先生に選ばれて、びっくりしてたなぁ…。任期はこの学園に在学中だし、変わってるよね。



「図書委員って何するの?」

「図書館に害を加えるものへの排除…だ。」

「前も言いましたように、この図書館自体が力の宝庫ですの。狙う者がたくさんいらっしゃいますのよ」

「そーゆーこと、今日の夜ぐらいに図書館の警備に連れてってやっから、そん時にわかるよ」



よろしくね、図書委員さん?と笑って言った。



「じゃ、帰った、帰った」

と私を追い払う。にこにこ笑いながら邪険に扱うなよ!?
と思いつつ、私は部屋を後にした。
< 56 / 251 >

この作品をシェア

pagetop