本と私と魔法使い
夢月夜

キョリの概算

図書館で問題集に向かい合っていた私はくるくる回していたシャーペンを止めて言った。

「うー…わかん、ないんだけど」

図書館で、向かい合わせに座っている和泉は、はぁ?っという顔をする。



「これ、初歩の初歩だぞ‼お前の頭はそれすらも覚えてねぇのか?!よく高校に入れたな、おい‼…脳みそ取り替えてこい‼」


「う、うるさいわね‼…仕方ないでしょ‼覚えてないんだから‼…なによ、生まれ直せっていうの?それ言うんだったら、あんたもでしょ?!性格取り替えて来なさいよ‼」


今は昼休みで人がいないため、存分に和泉の素が出ている。
そして、果てしなくくだらない口喧嘩のエンドレス。




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