ニンニク彼氏☆
朝ごはん
小さいリビングのテーブルの上には少し半熟の目玉焼き
いい感じにきつね色になったパン
みずみずしい野菜のサラダ
ほくほくのポテト
まだ湯気を出しているコーンスープが綺麗に並んでた
『・・・あれ、一人分? それにこんなに食材無かったはずだけど』
「俺はもうすませてきたからさ
食材は家から持ってきたんだ」
『わざわざ?
そんなことしなくても良かったのに』
「俺がしたかったんだって
それより早くてべてよ」
『あ、うん いただきます。』
青磁は素晴らしい笑顔で
どうぞ と言った
コイツ顔も性格もいいよね
難点は極度のニンニク好きなこと
毎日2食はニンニク料理って言ってたような・・・
付き合いきれないからね、デートしても食べるんだもん
ぐちぐち思いながらも
スープを一口飲んでみる
『ん、おいしい・・・ 濃厚だね』
「そりゃ自家製スープだからさ、家で作ってきたんだよ」
『わざわざありがと・・・』
その言葉にニコっと
微笑む青磁
『ほんと料理好きだよね』
「でも料理を振舞うのはオレが決めた人だけだから」
机に頬杖をつき笑顔で言った
普通の子なら一瞬で好きになりそうな笑顔
でもあいにく私には免疫がついた
『そうだったの?』
「うん、今のところ紅瑠莉だけ」
天然たらし・・・
心の中でそう呟いて黙々とご飯を食べる
『ごちそうさまでした』
「はい、おそまつさまでした」
『おいしかったよ』
お皿を洗い終わらせてから
イスに向かい合わせになるように座る