Never-ending story

わぁあああああああああああああああああああああああ
「失せろ！！失せろ！失せろ！！消えろ！！消えろ！消えろ！」
内閣総理館の前に立ち、国民は食べ物を投げ始めた。
ケーキやお菓子の柔らかい物、米や野菜、パンを投げ始めた。
乱暴で殺伐とした空気の中、看板を持って、円形に行進をし始めた。
べチャッ、生クリームたっぷりのケーキがガラスに命中して窓は白くなっているし、隣の窓はシュークリームのカスタードクリームと皮が貼り付いている。
「人でなし」「放射能濃度高過ぎる！！」「データーと違う！！」
館の周りの庭も殺伐とした空気で民衆が乗り込んで来た。
ある者は斧で木を伐採してゆくし、ある者は爆竹を投げ込んで来るし、ガソリンを撒いている者もいた。
燃料は放射能汚染が基準値外でデーター偽造により、販売されていたものである。
「あぁ嗚呼あああああああああああああああああああああ」
「それは！！」
驚愕した表情で呆然と眺めていると、蒼褪めて身体中の血の気が引いて来るようだ。
「何だよ！」
と強い目つきで睨み付けられて氷のように煌く刃物の矛先に視点を移して、一瞬怯んだように怯える。