ノンシュガー・ノンビター【VD中編】
「…お前なぁ、びっくりするだろーが!」
「いよいよだねー!おれの方が緊張してきた!」
テンション高っ!
しかも俺の発言は無視かよ!
なんで当事者の俺がこんなにローテンションなのに、こいつは……つーか俺は緊張しまくりなだけなんだけど。
妙な高揚感や、顔の火照りはさっきから感じていた。
平坂はそんな俺を見て楽しんでやがる。
くそ、モテ男にはわかんねぇ苦悩だろうよ…!
まぁ傍観者からしたら他人の恋路はただの酒のつまみみたいなもんだよな…いや俺未成年だけど。
…告白とか、ましてや逆チョコなんか今まで一度もしたことがない。
白波に……俺、ちゃんと言えんのかな…。
誰かに相談すれば良かったのか……いや、周りに恋愛経験値高そうな友達いないし。
平坂…は案外ダークホースだったりするのか…?