ノンシュガー・ノンビター【VD中編】
なにこいつ…こわっ!
そんなに前からかよ、早く言えよ!
ずっと隠してたつもりの俺、めちゃくちゃ恥ずかしいだろ!!
「ん?違った?」
平坂はそうは思っていなさそうな声音で言った。
そういえば平坂は見た目に反して意外と洞察力が鋭い。
…気付いてたのはこいつだから、か。
いや、そうじゃないと俺明日から学校行けなくなる…。
恥ずかしい…恥ずかしすぎる…!!
でも俺ってそんなに解りやすいっけ…!?
自分の中ではわりかしポーカーフェイスを貫いてるつもりで…。
「………はぁ…そうだよ」
誤魔化すことを諦めて溜息混じりに肯定すると、返ってきたのはやっぱりという声。
完全に見透かされていたことがちょっと悔しい。
いや…ちょっとどころか、かなり。