レモン色の恋【ショートストーリー】
キャンドル
無邪気に走り回る低学年の子供達を、追いかけまわすつばさ君を、ずっと目で追っていた。
私の名前を覚えていてくれたことだけで、
今夜の私は大満足だった。
つばさ君は、誰かに恋をしているのかな。
私がつばさ君にドキドキするように
つばさ君も誰かにドキドキして、眠れなくなったりするのかな。
つばさ君は大人。
私は子供。