レモン色の恋【ショートストーリー】
つばさ君がプレゼントを渡すときに言ったんだ。
『俺の家にあったぬいぐるみです。使ってないから!あ!!一回くらいそれで昼寝したかも知れないな。俺のよだれ付いてたらごめんね!』
みんながそれを聞いて笑ってた。
隣の女の子は、ほんのり顔を赤らめながらそのプレゼントを受け取った。
つばさ君の家にあったくじら。
つばさ君が触れたぬいぐるみ。
どんなに高いおもちゃより
どんなに珍しいゲームより
何よりも素敵なもの。
私にとって、今、世界中を探しても
どこにもないたったひとつの宝物…