レモン色の恋【ショートストーリー】
想いよ 届け
最後に全員で歌を歌った。
キャンドルの灯りの中で、つばさ君の姿を探すのは大変だった。
だけど、一度見つけるともう、目を離すことはできない。
つばさ君が歌いながら、歩いても見失うことはない。
好きです。
つばさ君。
私は まだ子供だけど
つばさ君が好きになりました。
これは私の初恋です。
つばさ君、どうか
私のこの想いを知ってください。
歌を歌うつばさ君をじっと見つめた。
この想いが届きますように…と
つばさ君だけを見つめながら歌っていた。