レモン色の恋【ショートストーリー】
つばさ君は、大人のような子供のような不思議な人。
もちろん、私はまだ小学生で、つばさ君は多分大学生か…
わからないけど、ずっとずっと年上で、
私の知らないことをたくさん知ってる大人。
それなのに、
私よりも子供みたいな顔をすることがある。
男子たちが数人でつばさ君の背中に乗って遊んでいるときや、プールでつばさ君目掛けてみんなが水をかけてるとき…
大人なのに、かわいい・・・なんて思っちゃうんだ。
この気持ちが何なのか、自分でもよくわからない。
ドラマやマンガでよく見る『恋』っていうものがどういうものかよくわかんない。
だから、これが恋なんだって言うことができない。
ただ、言えるのは
つばさ君のことを考える時間が多いってこと。
つばさ君に会えると、すごく嬉しくなること。
つばさ君を見ていると、胸がちょっとだけ苦しくなること。