レモン色の恋【ショートストーリー】
目撃



悲しいことが一気にくることは

思っていたよりも 悲しかった。





年末の混雑のせいで、バスが渋滞していた。




涙がこぼれないように、窓の外の景色をじっと見ていた。



曇った窓ガラスにこっそり書いた。



「つばさ」



その時だった。




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