レモン色の恋【ショートストーリー】
この想い
つばさ君を初めて見たあの日。
あれからレモンスカッシュが好きになった。
つばさ君の笑顔を見るだけで、私の心は踊りだした。
つばさ君を考えない日はなかった。
つばさ君が背中を押してくれてから、毎晩柔軟体操をしていたんだ。
つばさ君が名前を覚えていてくれたこと、すごくうれしかった。
あゆちゃんって…
その声が今でもはっきり残ってる。
あの握手の手の感触も
あたたかさも…
私が大人になっても
この恋を忘れることはない。
小さな小さな恋かもしれない。
だけど、この小さな体と心で
めいっぱい恋をした。
自分の全部の時間を使って、
恋をしたんだ。