雪空にぬくもりを
雪と出会い。
平川 翠。高校2年生。
ただいま登校の真っ最中。
少し遅れそう。
ドンッ
「あ、すみません。」
顔を上げるとそこそこのイケメンがいた。
「あ、あぁ、はい。」
そのまま、相手が私から視線を外さないため、私も視線を外せなかった。
「私、急いでるんで。」
私はそのまま走り出した。
やばい!時間が…!
キーンコーンカーンコーン
鳴ってしまった…
くそっ…
「おはよー翠ちゃーん」
後ろには教師の姿。
「なんだ、雷…先生か。」
外見 雷。私の再従兄弟。
「おう。で遅刻何回め?」
「今年になって2回目。トータルで言うと15回目。」
「わかってんじゃん。さすが暗記力だけはあるな。」
嫌味を言いつつ褒めてくれる雷くん。