俺様なんてありえないッ![完]
「………」
何分か沈黙があった。
えと…もしかして、私のせい?
なんて、少し罪悪感が湧く。
それで、瀬尾さんが口を開くのは突然の事だった。
「あの…ね、私の好きな人は黒髪で…
女の子が嫌いっぽい態度とってるの」
「へぇ!で、それは誰なん?」
好奇心いっぱいな田中さん…。
てか、瀬尾さんと私達
今までまともに話したこと無いのに、何で好きな人を言おうとしてるんだろう…。
まるで、私は好きだから手を出さないでって保険をかけてるみたい。
なんて…
考え過ぎか。