俺様なんてありえないッ![完]
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私が下りたら、タクシーのドアはひとりでにバタンという音を出し閉まった。
「あれ?」
フードを被っている人が、家の前に座っている。
誰?
フード被ってるからあんまり顔見えないけど…
男子、だよね?
「あ、えと…」
話しかけた方がいいのか分からないから小さい声で言った。
そしたら、
その謎の人はこっちに気づいたようで…
「お前、森野愛花?」
と話しかけてきた。
フードを被っているから、表情は見えない。
「あ、はい。」
そうですけど、
誰この人。
何で名前を知っているんだろう。
「えと…どちら様でしょう…。」