俺様なんてありえないッ![完]



**――――――――
―――――
――







私が下りたら、タクシーのドアはひとりでにバタンという音を出し閉まった。




「あれ?」




フードを被っている人が、家の前に座っている。





誰?






フード被ってるからあんまり顔見えないけど…
男子、だよね?





「あ、えと…」




話しかけた方がいいのか分からないから小さい声で言った。





そしたら、

その謎の人はこっちに気づいたようで…




「お前、森野愛花?」




と話しかけてきた。


フードを被っているから、表情は見えない。




「あ、はい。」





そうですけど、
誰この人。

何で名前を知っているんだろう。




「えと…どちら様でしょう…。」




< 13 / 348 >

この作品をシェア

pagetop