俺様なんてありえないッ![完]




「やめてよ…
私の事嫌いなくせに…

行けばって言われたし」



私はふてくされたように言う。





「はっ…馬鹿じゃね?

前、お前母ちゃんがいなくなって寂しいって言ってたから…

行ったがいいって思ってたんだよ」




俺様男は眉を下げて言う。





「お前、俺が言って泣いたんだろ?
あの時は泣いて無かったのに…。


お前可愛すぎ」





俺様男は私の頭を優しく撫でている。


今日、奈樹君が撫でくれた時とは違う。


ドキドキする。








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