名前も知らない向こうのキミへ
名前も知らないキミへ
___________カーンコーンキーンコーン
「かおる…大丈夫だよ。」
美由紀さんのあの報告以来、
学校でも遊子はすごく優しかった。
「うん・・・ありがとう。」
「わがまま言うようだけど私は、
かおるにいつもの元気を取り戻してほしいなぁ。」
その小さなわがままは、
私にとって大きな親切だった。
遊子の為にも…
美由紀さんの為にも…
アイツの為にも…
元気にならなくちゃっ