名前も知らない向こうのキミへ
「お礼かあ…うーん。」
「ああああ!!!やっぱここかあ」
下には今にも怒りそうな遊子の姿が。
「ああああああああ!!ごめんッ」
「ちょっとアンタ!!かおがこんな状態の時に近づかないでくれる?」
「わりぃーわりぃー」
…また笑ってる
「ごめんね遊子っ」
「いいから降りてきな。お腹ペコペコよお」
_______ドサッ
「じゃ。」
私はぶっきら棒な挨拶だけをして教室へ戻った。
なんかキミの事を好きになれなかった。
でも、嫌な事が忘れられるような気がした…