名前も知らない向こうのキミへ
__________キーンコーンカーンコーン

チャイムは何事もなかったかのように鳴り響いて。
授業が始まる。



5時間目も6時間目も私はずっと同じことを考えていた。

私の一方的な態度で喧嘩してしまったアイツの事や、
愛莉菜からの突然の衝撃的な告白…



・・・・・確かに振られたわけじゃない。

あまりにもショックであんな事言ってしまった。
罪悪感だけが私の心の中に残る。




やっぱり私が謝りに行くべきだろうか…
涼介君の事あきらめたくない…


そんな2つの想いが、私を決意の道へと導いてくれた。




“私、あきらめない”


そして謝りに行くんだと、決意をした。

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