名前も知らない向こうのキミへ
私はアイツに謝る為だけに誰よりも早く来た。
あいつがこんな早く居るわけないのに。
え・・・・
私の視線の先にはアイツの姿があった。
「なんでこんな早くに??」
「こっちの台詞だ。」
朝からまたバカ笑いされた。
「…手。」
なんか悔しくて素直に言えない…
「ほい。で、何の御用ですか?」
______________ドサッ
「き、昨日は・・・・ごめん。」
「え~聞こえませーん。」
またまたバカ笑いをされた。
「本気でそう思ったのに!!!」
「そうやってあの人にも伝えればいいのに。」
笑顔が急に真面目な顔に変わった。
「…うん。私、あきらめない事にしたから。」
彼は何もいわず微笑んだ。
「たまには普通に雑談でもするか??」
「あんた…学校行かなくていいわけ?」
「あんなめんどくせぇー所誰が行くかっつーの。
だからここで暇つぶしって事よ!!」
「ふーん。」
イマイチ彼のいう事が理解できなかった。
学校行って、恋したり友達作ったりすればいいのに…