名前も知らない向こうのキミへ

「席替えは次いつあるの?」

「まだやったばかりだし、一ヶ月はある…」

「ふ~ん。俺はお前が窓側に居てくれればそれでいいけど。」




さりげなくそういう事を言うのやめろお!!!
心の中で叫んでも君には全然届かない。



まるで私の涼介君への想いと一緒・・・・






「…私頑張る。」


「まずは話してみたら?そこからだろ。」


「だって…どうやって??」


「本当に好きなんだったらそのくらいの勇気だしなよ。」


「…うん。」



_________ポンッ

「行って来い。」


「へ?」


「今行け!!少しでも話してこいよな?」




反抗したくなるけどアイツのいう事は正しかった。
< 25 / 115 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop