名前も知らない向こうのキミへ
「席替えは次いつあるの?」
「まだやったばかりだし、一ヶ月はある…」
「ふ~ん。俺はお前が窓側に居てくれればそれでいいけど。」
さりげなくそういう事を言うのやめろお!!!
心の中で叫んでも君には全然届かない。
まるで私の涼介君への想いと一緒・・・・
「…私頑張る。」
「まずは話してみたら?そこからだろ。」
「だって…どうやって??」
「本当に好きなんだったらそのくらいの勇気だしなよ。」
「…うん。」
_________ポンッ
「行って来い。」
「へ?」
「今行け!!少しでも話してこいよな?」
反抗したくなるけどアイツのいう事は正しかった。