名前も知らない向こうのキミへ

あの相談以来、涼介君への想いが不安に変わっていった…



・・・一時間めは数学かぁ
ぶっちゃけわからないし怠い。

こんな時に涼介君が隣だったら…
こんな妄想を毎日フルに働かせてる。

涼介君の事を遠くから見て想ってるだけで、
だれかが針を回したかのように時間は進んでゆく…



・・・・・・でも

今回の席替えで愛莉菜ちゃんの隣になってから、
なんだか涼介君顔が明るい、とても楽しそう。

だんだん見てるのが辛くなってくる。

そういう時はいつも窓の外を見るの、

この学校が出来た時からずっとあると言われている
通称“100歳の木”


100歳の木を見てるとなんだか元気がでるんだ…
私も頑張らなくっちゃ!!って。

嫌な事もすべて忘れられるような気がするんだ。

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