名前も知らない向こうのキミへ

私の教室の隣に体育館が建っていて、
体育館裏にしずかにその木は立っている。

体育館から木が少し顔を出す…
その風景が私は大好きなんだ。


その風景を見てる時だけわね、





みんなの声も、




先生の声も、



涼介君が女の子と楽しそうに話す声も、




全く聞こえないんだ。




・・・・・・・・でも

その風景を妨げる奴が私の前に現れたの。


そう、その日から私の人生は一気に変わった。
< 5 / 115 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop