名前も知らない向こうのキミへ
・・・・・・・また愛莉菜と楽しそう。
ふと外を見ると
あ…、あの人。
さっきの人が私になにかを訴えている。
聞く気にもなれないけどね。
チャラそうな制服の着こなし方。
どうやら他校生っぽい。
私は“なによ”と口ぱくで返した。
彼はなんだかバカ笑いしている。
第一印象はあまりよくなかった…
だけどなんだかいい人なような気もした。
_____キーンコーンカーンコーン
私は遊子の方ではなく、
なぜか窓側の君の方を見て窓を開けた。
ガラッ
「あんた誰なわけー!?」
「ちょっ、かお幽霊と知り合い??」
「バカっ幽霊じゃないよ、人だよ。」
遊子はどうでもよさそうな顔をして私を見ていた。
「キミめっちゃ可愛いね!アドレス教えてよ」
「うっわ此奴絶対タラシ…」
いい人だと思ったけど、
やっぱり第一印象は最悪だった…