名前も知らない向こうのキミへ

・・・・・・・また愛莉菜と楽しそう。

ふと外を見ると


あ…、あの人。

さっきの人が私になにかを訴えている。
聞く気にもなれないけどね。

チャラそうな制服の着こなし方。
どうやら他校生っぽい。

私は“なによ”と口ぱくで返した。



彼はなんだかバカ笑いしている。


第一印象はあまりよくなかった…


だけどなんだかいい人なような気もした。


_____キーンコーンカーンコーン


私は遊子の方ではなく、
なぜか窓側の君の方を見て窓を開けた。


ガラッ


「あんた誰なわけー!?」

「ちょっ、かお幽霊と知り合い??」

「バカっ幽霊じゃないよ、人だよ。」

遊子はどうでもよさそうな顔をして私を見ていた。

「キミめっちゃ可愛いね!アドレス教えてよ」

「うっわ此奴絶対タラシ…」


いい人だと思ったけど、
やっぱり第一印象は最悪だった…
< 7 / 115 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop