みーとそーすの恋愛事情
とまどい
「じゃあずっと二人きりでっ…!?」
「あぁ愛海!ずっとじゃないよ!しかも声大きい!」
下校中に愛海と話すのは注意がいるなぁ
「ごめんごめん、で?何したの!?」
「何もしてないよっ!もう」
「だって二人きりでとか…何もしないわけないじゃんか!しかも向こうは…」
「へ?高崎君?」
「あ、そっか。美依は知らないんだった…」
「なに!?教えてよ!」
「えっとー…何でもない!へー、美依と奏輔ねー…ん?」
「今度は何?」
「美依と奏輔…みいとそうすけって…みーとそーす!」
愛海があまりにも嬉しそうに叫んだのでツッコミもできなかった
「あのー…愛海さん…?」
「すごいよ!運命だっ!だってみーとそーすだって!!」
ちょっと無理があるんじゃ…
「ね!?美依!奏輔と結ばれなきゃダメよ!」
「はっ!?何言ってんの愛海!」
愛海が暴走してきたー!
「私は応援してるからねー!じゃあここで!バイバイっ」
…そういえば愛海、最近オヤジギャグにハマってるとか言ってたなぁ
でも高崎君にはすごくお世話になってるかも
仕事も手伝ってもらっちゃったし
さっきも高崎君のフォローのおかげで教室に入れたしな…
ちゃんとお礼言わなきゃ
~♪
あれ、誰だろ
「もしもし?」
「あ、美依!今学校帰りでしょ?」
「そうだけど…」
「ちょっと夢有のお迎え行ってくれない?よろしくっ」
…切られた。
もー、お母さんってばすぐ私に頼るんだから!