[仮] すれ違い恋愛

あぁあー……
またやってしまった……
初対面の人にあんな事したら、ダメだよね……
高校に入ったら、男性恐怖症治すんだ!!
だって……ねぇ。私もいい恋したいしね♪
そういえば…消しゴムの人イケメンだったな。
惜しいことしたな……でも、消しゴムの人が私の事好きになってくれるなんてありえないし……
いくらなんでも、私とあんなイケメン普通、不釣り合いでしょ。


「ガチャ」
やっと家についた。
今日1日何かと長かった…
もう、シャワー浴びてゆっくりしたいなぁ。
そう考えていると、
「ガチャ、トタトタトタ…」
この、足音はもしやっ!!
「海ー!!」
原田家の愛犬、海。
私だけが、海にベタボレなのです。
「海ぃー散歩行ってきたのー??私が行ってあげたかったなぁー♪」(←こういうの犬バカ)
「じゃあ、行ってきなさいよ」
「お母さん、冗談きついー!!受験終わったばっかりなんだよー??」
海の前で言うと海が
「クゥーン」
なんて、可愛い声で鳴いたので、その可愛さにやられて散歩に行くことにした。


土手を歩いていると、いきなり海が土手を下って行った。
「海ー!!待って!!速いよー」
私も海を追いかけ、土手を下って行くと……
人!?
人が土手に寝ている……
生きてるの??
この髪型…
どこかで、見たことのある黒髪、サラサラの髪……
まさか……消しゴムの人??
これって運命かしら!?
なんて私が1人で妄想してると……
「…んっ…ん??」
消しゴムの人が起きた!!
どうしよう…逃げなきゃ!!