セノビモード


少しほっとしながら浮かした腰をそのままイスに沈めると、立っていた女子も次々に座っていた。


ガタガタ、とイスが動く音を聞きながら、私の視線はステージ上に向けられていた。

…さっきの女子の声の原因と思われる存在が、そこにいた。




「…じゃあ、改めて名月先生の挨拶から…」

「あ、はい」


< 6 / 59 >

この作品をシェア

pagetop