線香花火【完結】
「そうなんだ。この服、どう?」突然両手を広げて尋ねてくる日向。
「ん?どうって?」
「もー可愛い?」日向は花柄のワンピースを着ている。
「可愛い…よ…」恥ずかしくなって顔が熱くなる。
「ははっ。たか、照れてるー」そう言って結衣たちの方へ行ってしまった。
日向が悪いんだろ?
あんなこと聞いてくるから……
なんか視線を感じて前を見るとニヤニヤしている親子+俺の親父。もちろんニヤニヤしているのは秀哉くんと秀哉くんのおっちゃん。
「何だよ」俺は3人を睨む。
「可愛いよ…だって」腹を抱えながら秀哉くんが笑っている。
「腹立つわー」俺はこの場にいるのが嫌になってトイレに行こうとした。