線香花火【完結】

「わっ」急に肩を叩かれて驚かされる。

「ぅわっ」急に驚かされるものだから手に持っていたペットボトルを落としてしまう。

振り向くとニヤニヤした秀哉くん。

「びっくりするって」俺は下に落ちたペットボトルを拾う。

「ひひーん。たか、今、日向ちゃんのこと見てただろ?」

「ぶっ」
図星を突かれて思わず吐き出してしまう。

「あ、やっぱり?」
「は?何でだよ」

図星を突かれてびっくりする気持ちと自分の気持ちを探られているような気持ちになり無愛想になる。

「お前ずっと日向ちゃんばっかり見てるしな」車にもたれながら話す秀哉くん。
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