Tolie.
私はすぐに部屋に戻って
携帯で救急車を呼んだ。
「 貴方は? 」
運ぶときに私の服についた
血を見て驚かれたけど
「 母の血です 」
そう言って笑うと
困ったように微笑んで
お母さんを車に乗せた。
私も行こうか迷ったけど
目覚めたときに、
居てはいけない気がして
乗らなかった。
朝早くのサイレンに驚いて
近所の人が外に出てきた。
野次馬を横目に家に入ると
タオルと薬剤を片手に
お父さんの部屋に向かった。