Tolie.




「 一週間、だよ? 」


「 うん 」


「 一週間、抱かれて…怪我して、 」




ギュッと拳を握った
一輝は、私から目を
逸らした。




「 何ヵ月もこんなところに閉じ込められて…何で、そんなこと言うんだよ?! 」




張り上げた声は
低くて、荒々しくて。
私を見ようとしない
彼を、私は見つめた。





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