Tolie.
「 そしたら急に龍が俺に帰れって言ってきて、 」
“大人しく帰ったんだ”
小さくなった一輝の声が
“後悔”を示している
気がした。
「 次の日、いつも通り部屋に行ったらシーツにくるまったリカが泣いてた。
今のツバサと一緒で、服は龍が持ってったって、震えててさ 」
ん、と
小さく相槌をうったら
ははって乾いた笑い声が
部屋に響いた。
「 痣とキスマークだらけの身体みたときは、大人しく帰った自分を恨んだよ。少し考えれば分かったのに何してんだって、手当てしながら無意識に泣いてた 」