Tolie.
「 同じことなんか、繰り返さない 」
私の不安は、龍一と一輝の中に
眠った過去が繰り返されること。
”リカ”の次に、二人の中に
閉じ込められるのが自分であること。
二日間、龍一の言葉は次第に
苛立ちを含んできていたのには
気づいてた。
その先に何が待っているのかを
”自分”で見てみたくて、
だけど実際一輝が来てくれたことに
ほっとしている自分もいて、
更に自分が分からなくなった。
「 なぁ、ツバサ 」
顔を上げるように、手で誘導されて
彼を見上げ、目を合わせる。
「 帰りたいって言え 」
・・・・・・・・・・帰りたい?