Tolie.
















「 触らないでもらえるかな? 」







パシッ、と乾いた音が響き渡る。
私の肩を叩いていた手が払われて
肌寒かった体に何かを掛けられた。






「 は?なに? 」


「 俺の連れに手出さないでくれる? 」






”ね?”って頭を撫でられて
ゆっくりと立たされた。
私の腰に回された腕は
”歩け”って少し前に押してきて
自然と足が前に進む。







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