Tolie.




「 待ってて 」




落ち着いてるのは、この人。
会ったときから穏やかで、冷静。
腕の温度と優しい笑顔に私まで
つられるように落ち着いてた。




キッチンに立つ後姿を見ていたら
彼が振り返って、”なに?”って
首を傾げて、急に恥ずかしくなった。




「 視線が背中に刺さるな 」


「 す、すいません・・・ 」




向き直った彼がそう言って
視線を逸らすと、可笑しそうに
彼が笑いながら、”嘘だよ”
って振り返った。




しばらくして、目の前のテーブルに
綺麗に盛り付けられた料理が
並んで、彼が向かい側に腰を下ろした。




「 どうぞ 」


「 いただきます 」




バランスのいいメニューだけど
短時間なのに出来栄えがすごい。
盛り付けも完璧・・・・。






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