Tolie.




”だめかな”って眉を下げた
優斗さんを見たら首を横になんて
振れなくて、思わず頷いてしまった。




「 ありがとう 」




そう言って笑った優斗さんは
テーブルの上のコーヒーを
とって、一口飲むと私に向き直った。




「 4ヶ月前、美優ちゃんが夜中に
  路地裏にいたのは、何で? 」




──────────・・4ヶ月。
記憶を最初から、改めて
考えてみると急展開ばかり。
この4ヶ月、私が会ったのは
たった2人しかいない。





話しても、いいのかな。





「 ・・軽蔑、しませんか 」


「 え? 」


「 私が今から何を言っても、
  軽蔑しませんか? 」





私の質問に”当たり前だよ”
って頷いてくれた優斗さんを見て
無償に泣きたくなった。






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