Tolie.
ぐっ、と堪えて視線を落とす。
「 私、お父さんを殺したんです 」
涙のせいで視界が歪む。
目に溜まった涙が溢れないように
下唇を噛んだ。
「 ・・・それは、深く聞いてもいい? 」
「 え? 」
「 誰にも言ってないんじゃない? 」
何で、全部バレるんだろう。
隠し通せる気がしなくて、
話してもいいか。なんて
軽いことでもないのに
ふと気が緩んでしまう。
泣きそうな私を見て
再度距離を詰めた優斗さんが
私の頬を両手で包み込んだ。